eBay初心者の悩みの一つに「eBayは稼げるのか？」「リスクはないのか？」と考える人は多いです。
もちろんビジネスですから、そこにはメリットとデメリットがあります。
私は7年以上、eBayビジネスをしており今でも現役のeBayセラーです。
これまでに学んだことや気づいたことがあります。
結論、eBay輸出には多くのメリットがあり、デメリットは少ないです。
今回お伝えするメリットとデメリットを理解することで、リスクヘッジをしてeBay輸出を続けることができるようになります。
メリット1：パソコンとネット環境があればどこでも可能
eBay輸出はインターネットを使っておこなうせどりです。そのため、パソコンとネット環境さえあれば、どこにいても作業することができます。
たとえば、あなたが富士山が大好きだとします。
このとき、家から富士山を眺めながら仕事ができる家に引越をして、毎日富士山を眺めながら作業をすることができます。
もしあなたが海が好きなら、海辺の近いところに住むこともできるでしょう。朝はサーフィンをしてから仕事をするというのも可能です。
私の場合は自然が大好きなので、田舎に引っ越しました。さらに田舎暮らしの魅力の一つに「家賃の安さ」があります。
固定費は削られ、静かな環境の中で作業ができているため、精神面もすごく落ち着いてのんびり楽しく暮らしています。
このように時間と場所に縛られることなく、物理空間から情報空間のビジネスが実現可能です。
ネット上に自動販売機を設置しているイメージのため、あなたが寝ていたり旅行へ行ったりしていてもあなたのeBayストアが稼いでくれます。
あなた自身が労働をしなくても、インターネット上に張り巡らせた仕組みを利用しながら、どこで暮らしても半自動的に稼ぎ続けてくれるのがeBay輸出の魅力の一つでしょう。
メリット2：商圏規模は日本ではなく海外
ビジネスを続けていく上で必要なのはお客様を開拓することです。
このとき、日本国内だけをターゲットにするのではなく世界に目を向けてビジネス展開する意識を持つことがとても重要です。
なぜなら、日本国内だけでビジネスをおこなうのは将来性が低くなる可能性があるからです。
理由は、「日本の将来の人口は右肩下がりで減っていく」と言われているためです。
人口が減れば、そこで流れるお金も減っていくでしょう。
今後、日本は少子高齢化がさらに進みます。
このような状況の中で勝ち続けるには世界を相手にビジネス取引をする方が賢明ではないでしょうか。
日本の人口は約1億2000万人。世界は約78億人、アジアだけで45億人いると言われています。
日本国内だけでおこなうネット通販より、eBayであれば世界を相手にビジネスが可能となるのです。
アジア圏だけでも、韓国、台湾、香港、シンガポール、フィリピン、ネパール、マレーシア、ベトナム、タイなどたくさんの国々があります。
その他、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、フランス、デンマーク、フィンランドなどのヨーロッパも含めると、展開できるビジネス規模が大きく異なります。
さらに、世界の国々の人たちとビジネス取引できる自分に成長することもできるのです。
人生100年時代と言われています。
つまり、1つの国だけを頼りにビジネスをするのは今の時代はとてもリスクが高いため、きちんとリスクヘッジをとることが重要です。
メリット3：分散した顧客から売上が計上できる
eBayはネット物販ですので、決まったお客様だけに商品を提供しません。
多くのバイヤーさんから問い合わせや注文が入るため、分散した顧客から売上を作ることが可能となります。
決まった顧客だけに提供するビジネスは限界があります。
一方で、分散した顧客から注文を受けることができれば限界を突破できるのです。
そのため、リスク回避が可能となり安定した売上が作りやすくなります。
私はこれまでに多くのバイヤーさんと取引をした経験があります。
「アメリカ」「カナダ」「オーストラリア」「韓国」「台湾」「香港」「シンガポール」「マレーシア」「ベトナム」「フィリピン」「ロシア」「デンマーク」「フィンランド」「イタリア」「ドイツ」「フランス」「ニュージーランド」「チリ」「ブラジル」「ペルー」「アルゼンチン」
・・・挙げればキリがありません。
このように分散したさまざまな顧客から売上が計上できれば、ビジネスの安定感が違います。
もちろんこの中から固定客を獲得し、リピーターになってもらうことも重要です。
そのため、多くのバイヤーと良好な関係を構築し、ビジネス発展につなげることがポイントとなります。
メリット4：さまざまなジャンルで出品可能
幸い、eBay輸出で扱えるジャンルはたくさんあります。
たとえば「ゲーム」「フィギュア」「アニメ」「日用雑貨」「書籍・漫画」「CD・DVD」「文房具」など多種多様なジャンルを出品することができます。
そのため、「基本的に売れない商品はない」と考えることができます。
以下は実際に売れた商品事例です。
日本語の教科書やジャンプなどの漫画はよく売れます。ジャンプは1冊約300円ほどです。
漫画を自分の趣味として楽しく読んだ後に売れば、一石二鳥です。
つまり購入した金額はチャラになり、残りはすべて自分のお小遣いとすることができます。
このように、副業として取り組みやすいのがeBayの魅力でしょう。
メリット5：1アカウントで5個までのアカウントが持てる
実はeBayでは複数のアカウントを取得することが可能です。
eBayアカウント1つにつき、5個までのアカウントを作成することができるのです。
ただ、このとき気をつけるべきなのは複数のアカウントで重複出品をしてはいけないということです。
これはeBayのポリシーに引っかかる行為となってしまいます。
さらに、何かしらの理由で1つのアカウントがサスペンド（停止）になってしまうと、2つ目以降のアカウントもサスペンドの対象になる可能性があります。
つまり、既存アカウントの保険の意味合いをこめて新たに新規のアカウントを作成しても意味を成しません。
そのため、健全なeBayビジネスをおこなうことが重要です。それを前提に複数アカウントを作成する必要があります。
そのため、きちんと1つ目のアカウントで十分な評価を集めたり出品数を確保したりして売上をあげた上で、2つ目以降のアカウント作成するようにしましょう。
メリット6：無在庫ビジネスは可能
eBayでは、ビジネスをするには基本的に有在庫を推奨しています。
ただ、eBayでは無在庫でおこなうビジネス手法も可能です。また、eBayスクールの多くは無在庫でおこなう手法を伝えている塾やスクールが多いです。
私も長年、無在庫（売れてから仕入れる）スタイルでeBayビジネスをしていた経験があります。
しかし、無在庫の場合は多少のリスクがあります。
なぜなら売れてから商品を仕入れるため、在庫がなければ返金をしたり大換品（代わりの商品）を提案したりしなければいけません。
最悪、在庫切れによるキャンセルをしてバイヤー都合でキャンセルすると、ご自身のアカウントが傷つく恐れがあります。
さらに仕入れ資金に余裕がない場合はクレジットカードで先に仕入れをして販売し、あとから儲けたお金でクレジットの支払いをする方法もありますが、これは少々リスクが伴います。
確かにクレジットカードを利用すれば仕入れ金額をあとから補うことができますが、自転車操業に陥りやすくなるので少しハードルが高いのです。
無在庫はそれなりのストレスがかかることを理解した上で行うこと
たとえば私の場合、ある日に彼女と映画館で映画を観ていました。
楽しく映画を観ていたのですが、その最中にeBayで商品が売れたため、すぐに「あ！ 仕入れなきゃ」と思い、席から離れて映画館の廊下で仕入れ作業をしました。
このときに私は、「わざわざ休みで映画を観にきているのに、なんで映画館で仕入れ作業しなきゃいけないんだろう・・・」と思ったのです。
正直私の場合、無在庫ビジネスの手法は精神的なストレスが溜まり落ち着いてビジネスをすることができませんでした。
どこかで限界を感じていたのです。
商品の在庫がない場合は、バイヤーに大換品を提案するしかありません。
バイヤーに「新たにこんな商品がありますよ」と大換品を提案したところ、「大換品ならいらない」と言われたため、バイヤー都合でキャンセル処理をしたのです。これが良くなかった。
以下の画像をご覧ください。
これはeBayから直接わたし宛に届いたメールです。
一言で「ストック商品がない状態でバイヤー都合でキャンセルするのはポリシー違反に引っかかります。今回は許しますが、今後も同じような手法で運営する場合、あなたのアカウントをサスペンドにし、さらにポリシー違反として罰金を課せます。」と送られてきました。
私はこの通知メールが届いたときに、リスクを感じました。
「あ！ このやり方（無在庫）はもう通じないな・・・」とすぐに思いました。
他の知人に連絡をしたところ、同様のケースは無在庫でやってる仲間にも送られたようでした。
その後すぐに無在庫でおこなうやり方を完全廃止し、今では有在庫でおこなうeBayビジネスに完全にフルシフトしました。
多くのeBayコンサルタントは、無在庫手法を提案しているスクールや塾が多いです。
そこでは、最終的に「バイヤー都合でキャンセルすること」を伝えています。
自分のアカウントの評価を下げずに無在庫でおこなうには、バイヤー都合でキャンセル処理をしなければいけないのが実情です。しかし、このやり方は今後は通用しないでしょう。上記で述べたとおりリスクしかありません。
もし、あなたが健全に今後もeBayビジネスをやりたいと思うのであれば、有在庫でおこなうことを推奨します。
それでも無在庫でおこなうのであれば、外注化を積極的に取り入れたり、在庫管理をきちんとしたりすることが欠かせません。
eBayでは無在庫は可能です。
これをメリットとして捉える方も多くいますし、確かにそのとおりです。このことに良し悪しはありません。
ただ、上記でお伝えしたように無在庫にはリスクが伴うことを理解した方が賢明です。
そのため、無在庫で運営を進めたい場合は、スタッフを雇ったり在庫管理をきちんと整えたりして、リスク回避をおこなった上で運営すると良いでしょう。
次に、eBayのデメリットについて解説していきます。
デメリット1：大きく稼ぐまでに時間がかかる
eBayには出品制限があります。
eBayをスタートすると、最初の段階で10品500ドルまでの販売制限リミットがあります。
最近では3品200ドルの販売制限があるとも言われています。
提示された出品枠を使い切ることで、リミット交渉をすることができます。
そのため、第一段階では一刻も早く、ご自身が保有している出品枠を使い切り出品枠を増やしていくことが大切です。
eBayで大きく稼ぐには数ヶ月の時間を必要とするため、焦らずにコツコツ進めていくことが重要な心構えとなります。
加えて、まずは買い物からスタートをしてバイヤーさんの立場を知ることがとても大切です。
実際に私もeBayで商品を購入して、「購入の流れ」を身をもって理解することができました。
わたしの場合は商品を10個購入しました。
実際に取引をしたことで、次の3つを理解できたのです。
- eBayでの取引の流れを理解できた
- Feedback（評価）を集めることができた
- どのような商品が売れるのか市場を知れた
あなたが実際に商品を購入するときに、どのような商品が売れるのか理解できたり、詳細内容は何が記載されているのかを知れたりします。そのため、市場にあるストア情報を理解できるようになるのです。
さらに、商品を購入した後にセラーからPositive Feedback（プラスの評価）を受け取ることができるようになるため、あなたのストアの価値が上がります。
たとえば、あなたはメルカリを利用したことはあるでしょうか？
メルカリで商品を購入したとき、販売者から評価を受け取ることができますね。
eBayでも同じように商品取引をするとお互いにフィードバックし合う仕組みになっているのです。
実際に購入の流れを体験することで、あなたの経験値も上がるでしょう。
以下は私のアカウントの1つのポジティブフィードバックの評価数です。
このときは426ありますが、現時点ではさらに伸びています。
このように良い評価を増やす活動は、ストアの信頼価値を高めるため、とても重要な作業の一つです。
大きく稼ぐまでには販売リミットがあるため、時間がかかります。
しかし、毎日の地道な作業を繰り返すことで必ずあなたのストアの信頼価値は高まり売れやすいストアへと変化していくでしょう。
そのため、諦めずにコツコツ作業した人だけが勝ち続けるのがeBay輸出なのです。
デメリット2：紛失リスクがある
eBayは、日本で安く仕入れた商品を海外のお客様へ利益を載せて販売する「輸出せどり」です。
そのため、商品を海外に発送する必要があります。
このとき、多少なりとも商品紛失のリスクが発生します。
たとえば、書留なし（追跡番号なし）のAirmail便で発送する商品があったとします。
書留なしの場合、追跡付きではないため送料を安く抑えることが可能です。
ただ書留がないため荷物がきちんと届いているのかがわかりません。
発送したら最後です。
あくまでも私のこれまでの経験と確率論ですが、1〜5%の割合で届かないことがあります。
また、本当は商品が届いているのにバイヤーから「商品が届いていない」と言われるケースもあるかもしれません。
実際のところが分からないため、このような場合は返金対応をするしかありません。
そのため、ある程度の返金は必要経費として割り切る思考を持つことが大切です。
紛失リスクを避けたい場合は、すべての商品に書留あり（追跡番号付き）で発送すれば紛失リスクを最大限に抑えることができるでしょう。
日本郵便のEMSやFedEx・DHLなどの発送業者を利用すれば、追跡番号をつけて送ることができます。
上記はEMSで送ったときの商品画像です。
まとめ
今後、ますます日本の人口は右肩下がりになる一方です。
そのような状態にある中、私たち日本人が生き延びる上で複数の収入源を確保していくことはとても大切になります。
その中の一つにeBay輸出があるのは事実です。
今回お伝えしたeBay輸出のメリットとデメリットを理解した上で、eBayがあなたの人生を手助けする手段の一つになると感じるのであれば、ぜひチャレンジされてみてください。
